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野菜のポテンシャルを感じる店、高田馬場。


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小野 史帆里 / SHIORI ONO
クシマクロビオティックス・コンシェルジュ。玄米菜食を中心とした暮らしを営みながら、東京都内のマクロビオティックやオーガニックのレストランなどに足を運ぶ。小さな庭で無農薬野菜も作る、出版社勤務の36歳。

「野菜のポテンシャル(潜在能力的なもの)」、そんな言葉を感じるレストランと出会った。その名は「カーポラヴォーロ (CAPOLAVORO)」。

場所は高田馬場駅から歩いて5分ほど、表通りから1本入った静かなところにある。野菜で作るイタリアンをコンセプトとし、用いる食材や調味料は自然栽培や有機野菜などを扱い、体にも優しい。シェフの鳥海将彦氏はミラノのリストランテ「JOIA(ジョイア)」で、野菜のみの料理で唯一ミシュランの星を獲得したお店で修業をされたのだとか。二番手のシェフである「セコンド」を務めたというから、その腕は折り紙付きというわけ。

お店は2012年12月にオープン、開店してそろそろ1年を迎えようというところ。評判を聞きつけた客で店内は常に満席で、訪れた日も混み合っていた。

お店の目玉は野菜のランチ。季節の野菜が色とりどりに織り交ぜられたプレート。百聞は一見に如かずということで、ご覧いただこう。こちらだ。



9種盛りがいちばんのおすすめだそうだが、パスタもいただきたかったので、6種盛がついたコース「カーポランチ」(2400円/1人)をチョイス。

【MENU:カーポランチ】
・ 生野菜サラダ
・ 本日のスープ
・ 自家製パン
・ 自然の恵み6種盛
・ 日替わりパスタ
・ ドリンク
・ ドルチェ(デザート)

先ほどの6種盛についてもう少し。
左上から右に向かって[1]かぶのパン粉焼き、[2]蒸しさつまいもと紫芋、[3]かぼちゃと玉ねぎ、左下から[4]ひよこ豆れんこん、[5]ひよこ豆のフリット、[6]小松菜とナッツ。

どれもとても美味しいのだけど、とくに「!」と瞳孔が開いたのはこの4つ。

まず[1]のかぶ。とにかく甘くて香ばしい。少し固めに茹でてあって、茹で加減が絶妙。上に添えてある玉ねぎの酸味と塩気が風味を盛り立て、パン粉のカリッとした味わい、下に敷いたソースのやわらかな味わいとのバランスが何とも言えず美味。

続いて[2]のお芋軍団。芋の味がとにかく濃い。しかもただ芋の味がするのではない。紫芋はややクリーミーな塩気を、下の芋はほくほくの甘みが強調されており、その強弱のコントラストが「限りない芋の可能性(どんなだ)」を感じさせる美味しさ。なんというか、芋の存在自体を見直した。

[4]はからしれんこんみたいだけど、ひよこ豆。豆の甘みがれんこんのほんわかした甘みとよく合う。よく焼いたことで出る風味、バルサミコ酢の酸味とのコンビネーションが秀逸で、美味しい(涙)。こんなの食べたことない。

[5]のひよこ豆のフリットも初体験の味(ファラフェルとも違う)。揚げ出し豆腐のようにふわふわだけと、サクッとした歯ごたえがあり、程よい塩味とひよこ豆の甘みが絶妙。ひよこ豆LOVERは泣いて喜ぶこと間違いない。



▲こちらは海老のトマトクリームパスタ。

生パスタを使っていて、麺は当然モチモチのアルデンテ。海老はたくさん入っているし、ぷりっぷり。香り立つトマトクリームの風味も◎。



▲本日のドルチェ、洋梨のムースとバターのフィナンシェ。

洋梨がもつしゃりしゃり感、つぶつぶ感、プチプチ感など洋梨の独特の食感を味わえる楽しいムース。フィナンシェは少し温かい状態でお出まし。ほかほか。

野菜料理というと味気ないイメージもあるけれど、実はそうではない。頭を使い手間と時間をかけることで、野菜はこんなにも素晴らしい香りや食感、彩りをもたらすものだと驚く。「簡単・便利・早い」の3拍子が日々の料理のベーシックとなっている今、野菜料理を美味しくしようと思うと、その真逆をいく。このレストランは、その真逆を体現したお店と言えるだろう。

お店に入ると予約したのにけっこう待つし、少し放置される(そして凹む)。けれど、待つ甲斐があったと思わせる美味しさと、「これは時間かかるわ」という納得感がここにはある。お腹ぺこぺこで訪れるとつらいけれど、少し待つことを頭に入れて訪れればいい。

帰り際、鳥海シェフにお声がけいただいた(待ち疲れた私たちへのお気遣いと思われる)。「そろそろ冬の野菜の時期になるので、かぶやごぼう、白菜などの料理も用意しています。またいらしてください」と。

はい、また伺います。
待つのはいやだけど、美味しいのだもの。

カーポラヴォーロ (CAPOLAVORO) : https://www.facebook.com/capolavoro.kessaku

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