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ポートランドのコミューナルテーブル。


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長井 はるみ / HARUMI NAGAI
世田谷区在住。頭の中は旅と食べもの。東急田園都市線の三軒茶屋と東横線の都立大学で シェアハウスを運営しています。




ポートランダーに愛されている”sweedeedee(スウィーディーディー)” メニューはロール紙に手書きで。音楽はレコードとカセットテープ!


(画像:ポートランドの有名店”Stumptown Coffee Roasters(スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ)”のオーナーが手掛けた”Roman Candle (ローマン・キャンドル)”コーヒーに負けないパンのクオリティの高さ!)

 

自由で創造的でDIY精神に溢れる、今注目を集める街、アメリカ西海岸のポートランドに行ってきました。 元々はヒッピーカルチャーの終着点と言われ、オーガニックな食文化の発信地で、最近では3年前に創刊されたポートランド発のライフスタイル雑誌「KINFOLK(キンフォーク)」が話題になり、より一層注目が集まりました。今年になって『ポパイ』で特集が組まれ、『エル・ジャポン』でも別冊付録が付くなど、日本でも大きく紹介されるようになりました。今回はポートランドで何度も体験し、日本にも広がりつつある”communal table”(コミューナルテーブル)をキーワードに取り上げてみようと思います。

 

そもそもコミューナルテーブルとは、店内に置かれた大きな相席テーブル。たまたま同じテーブルに座った人同士が、同じ空間で食事を味わい、時間を共有することができます。時にはコミュニケーションが生まれる楽しみがあります。

 

東京の代表的なコミューナルテーブルがあるお店は、芝公園や初台にあるベルギーで誕生し、世界各地に展開するベーカリーレストラン”Le Pain Quotidien(ル・パン・コティディアン)”でしょうか。お店のHPにもコミューナルテーブルについて「テーブル越しにお客様同士が同じ空間、食事をこのテーブルと共に楽 しんで頂きたいと考えています」と記載があるとおり、テーブルの存在をとても大切にされています。ここで朝食を迎える日は、優雅な一日のスタートを切れますね。

 

また、今年3月にオープンした学芸大学にあるグローサリーストア”FOOD&COMPANY(フードアンドカンパニー)”は、店内に大きなコミューナルテーブルがあり、自由が丘”ベイクショップ”のフードと共にフェアトレード・オーガニックコーヒーを買って、そこでゆっくりくつろげるスペースを設けてあります。またイベントも多く開催されており、ここから自然と生まれるコミュニケーションも多そうです。

 

訪れたポートランドのヒップなスポットには、多くの場所でコミューナルテーブルがあります。 ポートランドの有名レストランにパンを提供しているベーカリー”Ken’s Artisan Bakery(ケンズ・アルチザン・ベーカリー)”は、まるでパン工場のような大きな店内に、これまた大きなコミューナルテーブルがありました。近所の老婦人がふらりと訪れて、ボリュームたっぷりのサンドイッチを召し上がる姿の横で、ジョギング帰りのお姉さんがクロワッサンを食べていたり。とても平和な光景でした。

 

ポートランド発のコーヒーロースター“Coava Coffee Roasters(コアヴァ・コーヒー・ロースターズ)”は倉庫のような広大な店内の片隅にコミューナルテーブルがあり、それぞれが思い思いに極上のスペシャリティ・コーヒーを楽しんでいます。無駄に広い空間は、東京はもちろん、ニューヨークでもありえない地方都市ならではの豊かさでしょう。

(画像:“Coava Coffee Roasters(コアヴァ・コーヒー・ロースターズ)”)

 

もはや観光スポットとして君臨しているホテル”ACE HOTEL(エースホテル)”のロビーにも大きなローテーブルがあり、宿泊客のみならず隣の”STUMPTOWN COFFEE(スタンプタウン・コーヒー)”からコーヒーを持って来てリラックスしている人たちをたくさん見かけました。

(画像:”ACE HOTEL(エースホテル)”のロビー)

 

ポートランドのヒップスターで賑わう隣のバー・レストラン“Clyde Common(クライド・コモン)”も中心はコミューナルテーブルです。そのSTUMPTOWN COFFEE のオーナーが手掛けたレストラン“The Woodsman Tavern(ザ・ウッドマン・タヴァーン)”にも店内に一部コミューナルテーブルがあります。洗練されたインテリアで夜もオススメですが、ここの朝食でいただける「エッグベネディクト」は、卵の火の通りがパーフェクト。ポートランドに訪れたら、ぜひ試して欲しい味です。

 

最もコミューナルテーブルの魅力を発揮しているレストラン”BEAST(ビースト)”は、同じ時間に一斉にふたつのコミューナルテーブルに着席して、一種類のおまかせコースが同時にスタートする流行のガストロノミー・スタイル。割烹料理に多い一斉スタートと同じイメージです。


(画像:“The Woodsman Tavern(ザ・ウッドマン・タヴァーン)”の「エッグベネディクト」)

 

知らない人同士が気さくに会話をして同じひと時をすごすことができるコミューナルテーブルの存在は、ポートランドのフレンドリーな気質にフィットして、自然に溶け込んでいました。東京も今後はもっと増えていくような予感がします。

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